白桃
"白桃"
大久保重五郎が実生苗から見出した物で、上海水密の実生と推測される。熟期は8月下旬。
果皮は乳白色で頂部に鮮紅色のくもを生じ、果肉は白いが核の周囲は着色する。その部分
繊維が多く肉質もわるいが、他の部分は柔軟で繊維も少なく、多汁で緻密、甘味も強くて
品質はすぐれている。
マスカット
"マスカット
ブドウ科のツル性落葉高木、西部アジア原産で、世界で生産額のもっとも多い果樹である。
温室栽培するヨールッパ種には果実が大きく、黄白色で皮をむいて食べるマスカット=オブ=
アレキサンドリア・ 露地栽培もできるマスカット=べリ=A・ ネオマスカットなど我が国
風土に適するように改良された優良品種も多い。
富有柿
"富有柿
我が国でカキが栽培された歴史はかなり古く、正倉院文書に、干カキの文字があります。品種の
改良が進み、各地に独特の品種を持った産地が出現したのは江戸時代以降です。各地で栽培され
た品種は、「甘ガキ」では御所柿・富有柿・次郎柿・・・仙台以北では「甘ガキ」はない。一方
「渋ガキ」は広い範囲で栽培されています。関東は富士・会津は身不知・千葉は衣紋・関西は西条
が多い。
蜜柑(
"蜜柑"
日本のミカンは比較的古くから紀州以西の温暖地で栽培され、経済性が高く、多くの在来種があった。
代表てきなものは紀州ミカンである。和歌山県下で多く栽培されたが採算性が悪く、明治以降は温州
ミカンにとって代られた。温州ミカンは果皮が薄く柔らかで甘味はつよく、酸味は少ないが、香りに
乏しい。そんなことで次々と改良が進み多くの品種が生まれる。 早生温州・ナツミカン・クネンボ
・ポンカン・ザボン・ダイダイなどなど。
酢橘
"酢橘"
ユズの近縁種、徳島県の特産、同県下では江戸時代後半から栽培あれ、樹齢200年を越す古木もある。
果実は10月下旬に熟します。熟果はと橙黄色で、苦味なく、果肉は淡黄色、果皮は滑らかで、小さな
油天点がおおい。種子のある系統と、ない系統とがある。果汁は多く、酸味が強いが、多種類の酸性
アミノ酸を含む為に特有の風味と芳香があり珍重されます。 季節感の果物の一つとして風味を尊び、
緑果のうちに利用されます。